新宮市の介護予防教室の一環として2日、こども家庭センター(旧保健センター)で、参加者が中心となって進める「介護予防自主サークル・フォローアップ教室」があった。9人が参加し、声を出しながら軽い運動を楽しんだ。
新宮市では、住み慣れた地域でいつまでも健康に暮らし続け、要介護状態になることを予防するための健康づくりに取り組んでもらうきっかけづくりとして、市内の65歳以上を対象とした介護予防教室を行っている。同教室には「介護予防自主サークル」と「バランスボール自主サークル」の2つがある。
介護予防自主サークルは、参加者が準備から後片付けまでを行う自主性を重んじたもの。地域ごと、計9か所で行っている。65歳以上の人のための健康運動プログラム「わかやまシニアエクササイズ」を通して、ゆっくりとした有酸素運動で、転倒防止や体力向上、脳の活性化などの効果が期待できる。
この日、参加者は最初に血圧計で血圧を測定してから運動を実施。音楽に合わせた準備運動に始まり、ストレッチ運動、筋力トレーニング運動などで首やひざ、腰、股関節、などの関節周りを重点的に動かしていった。
また、毎回行う種目の説明文を交代で大きな声を出して読み上げ、適度にコミュニケーションを取りながら和気あいあいとした雰囲気で進めるなど、声を出す以外にも触れ合いの中で介護予防となる点が見られた。
参加した女性は、18年間ほど通い続けているという。「お家でいるくらいなら、ここで1時間だけでも楽しく動いてもらった方が体にもいいと思う。やりながら、みんなと楽しくおしゃべりしましょうという感じです」と話した。
介護予防自主サークルは同会場の他、三輪崎会館、王子会館、大王子会館、蓬莱会館、松山隣保館、橋本隣保館、木ノ川会館、広角会館で行っている。参加申し込み・問い合わせは新宮市地域保健課地域包括推進係(電話0735-23-3306)。