紀伊半島大水害で水没した父の形見のギャランGTOを修理した、というニュースを見た。4年かけてさまざまな人の協力を得ながら再起不能の状態から復活したという。
熊野市のGWの風物詩だった七里御浜のこいのぼりは昨年で中断するはずだったが、地元の若者たちが引き継ぐことになり、今年も無事行われた。海と砂浜とこいのぼり、多くの見物客の光景は美しかった。
一方で、この人たちと同年代であろう熊野商工会議所の元職員が遊ぶ金欲しさに6000万円以上を着服したり、南伊勢町の病院での1億円超えの横領した事件も記憶に新しい。もちろん人の事情はそれぞれで断片的に判断するのはよくないが、同じような環境で生きる中、この功徳と罪過の差はなぜか、人間の善悪について考えさせられる。
ほかの地域でも、すばらしい知らせもあれば、理解しがたいような悪行も耳にすることもある。これからもさまざまなことを見聞きしていくであろうが、できれば心が温かくなるようなニュースが続けば良いと願う。
(R)