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昭和の長島振り返る 30、40年代の地図や写真並ぶ

 紀北町長島の紀伊長島郷土資料室で、第27回企画展「過ぎにし昭和 あのころの町」が開かれており、昭和30、40年代の紀伊長島のまちなみが分かる地図や写真などが展示されている。6月18日(日)まで。
 
 昨年1月に企画展「よみがえる郷土の姿 収納地図から見えるもの」を開いたが、新型コロナウイルス感染症の拡大で開始2週間で中断したため、内容を充実させて改めて取り組んだ。
 
 昭和30年の長島町の地図を見ると、町役場があった長楽寺付近を中心にさまざまな店や事業所が並んでいる。歌舞伎座や三河劇場など映画館の名前もある。中州の電報電話局、松本の紀北森林会館など昭和30年代に完成した建物や、夜も明るい新町通り、新築された二郷小学校、再建された江ノ浦橋など、写真からも栄えた長島のまちの様子をうかがい知ることができる。
 
 昭和30年は三野瀬村との合併から始まった。当時の「弘報(広報)ながしま」は「町村合併はなぜ必要か」と合併による特典や意義をまとめた内容に多くの紙面を割いている。
 
 1月に合併後の新町長選挙を終え、新年度には長島高校が県立になり、志子小学校が開校。8月の川開きでは各地区の青年団が燈籠を作って競い、11月に長島商工会が発足するなど、現在の紀北町にもつながる事績が多く見られる。
 
 46年の個別住宅図は町内各地域の一軒一軒が細かく書かれており、42年の航空写真を含めて、時代の流れによってまちが変化していくことが見てとれる。
 
 浅原俊昭主事は「人口も多く、新町の商店、水産業をはじめとした産業も活気があり、これから伸びようとしていた町の様子を振り返ってもらえれば」と話している。
 
 開場時間は午前9時から午後5時までで、最終日は午後4時まで。月曜日と祝日は休館。問い合わせは、紀伊長島郷土資料室(0597-47-3906)。
 
 
▼イベント情報
  • 日時
    開催中~6月18日(日)
    午前9時~午後5時(最終日は午後4時まで)
  • 場所
    紀伊長島郷土資料室(紀北町長島)
    休館日/月曜日と祝日
  • 問合せ
    紀伊長島郷土資料室(0597-47-3906)

      5月25日の記事

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