加藤千速尾鷲市長と中学生との懇談会が行われた。第7次総合計画の基本目標である「住みたいまち、住み続けたいまち」を実現するために、次代を担う若者の声を聞く企画。中学生からは率直な意見が出たが、市長にとってはやや苦い思いのする反応だったのではないか。
教育委員会の田秀哉調整監が生徒に質問したところ、全員が「尾鷲が好き」とする一方、「20年後には住んでいない」と答えた。「経験を積んで戻りたい」「老後は帰ってきたい」という生徒も多かったが、「住みたいまち」と思われていないことが浮き彫りになったと言える。
地元で働くことへのイメージがわかないことが要因の一つと考えられる。「ハッピーワーク」や、商工会議所の仕事体験の取り組みなどが行われているが、効果がでるまでには時間が掛かる。また、人口が減る中で職業に多様性がなくなっているのはやむを得ないと言え、尾鷲でも楽しんでできる仕事があることを若者に伝える必要がある。
意見交換はこれからも続けるとのこと。せっかくの取り組み。若者の意見を一つでも市政に反映させ、いいまちになるように取り組んでほしい。
(M)