世界の推計人口が80億人を突破したというニュースが15日に出ていた。国連のデータによると、1959年に30億人、74年に40億人となり、86年に50億人を突破。98年に60億人、2011年に70億人と11年から13年で人口が10億人ふえている。2050年に約97億人、58年に100億人を超え、2100年ごろまで100億人程度の状況が続くそう。
学校で最初に教わった時は世界の人口は50億人。しばらくして60億人に修正された。当時はまだ、日本全体で見ると人口が増加していた。
日本でも、都市部は地方から人口を吸収している。中央省庁の地方移転やテレワーク、2地域居住などの取り組みはあるが、基本的には「地方から都市部へ」という傾向が続く。テレビで出てくるのはおおむね都会の風景。働く場所も必然的に都市部が多くなる。
一方で、地方の独自性を気に入って、地方に移り住む人も増えている。人口や域内総生産のような経済的価値が右肩上がりになる社会は、先進国の地方にはしばらく訪れない。縮小均衡を目指しながら、当面は増え続ける世界の人口を相手にどのような魅力を提供できるかが地域維持のポイントとなりそうだ。
(M)