まだ7月になっていないというのにもう「梅雨明け宣言」があった。尾鷲でも連日、気温が30度を超え、全国的には猛暑日も続出している。梅雨入り、梅雨明けは、秋に気象庁が〝精査〟して期間が確定するが、梅雨明けは今月24日に早まるのではないかと思う。
津地方気象台によると、梅雨期間の雨量は平年並み。とはいえ、比較的雨量の少ない梅雨前半だけを比較したもので、普段、雨量が多くなる7月上旬、中旬に雨がないと、全国的には渇水が懸念される。
例年より大幅に早い梅雨明けと気温の上昇で、電力需給が逼迫(ぴっぱく)。経済産業省は初めて東京電力管内に「電力需給逼迫注意報」を発令して注意を呼び掛けた。27日は乗り越えられたが、発電所の故障など、供給側に課題があってのこと。今夏は綱渡りの状況が続きそう。一層の省エネが求められる。
三重県も「できる限りの省エネ」を求めている。人のいない部屋の電気を消すことや、エアコンの設定温度を少し高くするなど、各家庭や事業所でできる範囲での協力を呼び掛けている。原油高と円安で燃料価格が高騰。電気代も高くなっている。いずれにせよ、節約が必要だ。
(M)