夏も近づく八十八夜−。茶の新芽が出始め、紀南地方では間もなく茶摘みシーズンが始まる。先日は、熊野本宮大社内の茶畑で町の特産品「音無茶」の1番茶が収穫され、神前に供えられた。唱歌・茶摘みの歌詞にもあるように、茶摘みさんたちが身につけたたすきの赤と、新緑のコントラストが青空の下で美しく映えていた。
茶の名産地というと静岡県が有名だが、紀南地方にも小さいながらもいくつか産地はある。那智勝浦町の色川茶、新宮市熊野川町の九重茶など。また産地でなくても、畑のすみっこなどに植えて自家消費分を栽培している家庭も多い。
茶摘みは割と好きで、身内や親戚のところで手伝うことがある。新茶の香りに包まれながらの作業は楽しい。終わったあとのバーベキューも。今年も今月末ぐらいから始める予定だそう。
最近は茶を沸かすのが面倒で、ウオーターサーバーの水ばかり飲んでいるが、新茶ができたら少し分けてもらって、久しぶりに番茶を楽しもうと思う。また時間があれば、以前挑戦して失敗した紅茶作りにも再チャレンジしてみようかなと計画している。
【織】