日本時間の15日午後1時ごろ、トンガの海底火山で大規模な噴火があり、半日以上たって本州沿岸に津波が到来。尾鷲市の天満浦で遊漁船が転覆する被害があった。県内では、鳥羽・志摩で養殖いかだが漂流。四国では船の転覆、沈没が相次いだという。
噴火を知ったのが午後6時ごろ。この地域はチリ津波でも被害が出ている。警戒していたが、夜になって「若干の海面変動」という話だったので安心した。16日は取材がなく休みだったので、昼過ぎまでごろごろしていたら、被害が出たと聞いて驚いた。津波の最大高は鳥羽で60センチ、尾鷲で40センチ、熊野市遊木で50センチ。国内では鹿児島県奄美市小湊で1.2メートルの津波を観測した。アメリカ西海岸でも1メートル以上の津波があったという。遠く離れた場所でなぜ津波が大きくなったのか。解析を待ちたい。
17日で、阪神淡路大震災から27年目を迎えた。東紀州地域では直近、地震による大きな被害はないが、古い住宅の耐震化と津波からの避難が引き続きの課題となっている。万が一の時に被害が少なくなるように、できる対策をこつこつと積み上げていく必要がある。
(M)