コロナ禍でマスクが欠かせない2度目の夏。アウトドアブームもあって、川や海がにぎわっているが、水辺でマスクを着用していると、いつも以上に危険だと専門家は指摘する。
付けているマスクが濡れると鼻や口にくっついて呼吸しにくくなる。マスクをしていなければ、なんてことない水辺でも、マスクをしたとたんに危険になる。水深10センチでも溺れるといわれるように、子どもが浅い場所で溺れて亡くなるケースが後を絶たないし、水に入るつもりがなくても、誤って落ちてしまうこともある。
川遊びなどで子どもから目を離さないのが基本だが、大人も例外ではない。例えば堤防での海釣り。海中転落は絶対にないとは言えない。落ちたらマスクをすぐに外すことが大切だが、落ち着いて外すためにも救命胴衣が大切になる。
水辺に近づくときにはマスクをしないのがベスト。屋外は室内と違って感染しにくい状況にあり、熱中症の予防も含めてマスクがなくてもいい状況は多いが、周囲に人がいて密のような状態になるのであれば、近づかない選択肢もある。
周囲の状況や危険を理解し、その対策を講じる。この夏、安全に、楽しい思い出を。
(J)