交通安全運動が12月1日~10日、和歌山、三重両県で行われる。春秋は全国だが、夏冬は都道府県単位で実施。今年は両県で期間が同じとなっている。運動の重点には、飲酒運転の根絶や子どもと高齢者の事故防止などが掲げられている。
和歌山県の過去5年間の月別交通死亡事故発生件数をみると、12月が最も多く、次いで10月、11月と年の終盤にかけて増加傾向にあることが分かる。年の瀬で慌ただしくなる中、交通量増加や夕暮れ時間が早くなることなど、さまざまな要因が重なってのことだが、一人一人が交通ルールを守り、マナーを実践すれば防げる交通事故はある。
飲酒運転に関して、和歌山県警は厳しい姿勢で臨んでいる。「飲酒運転一刀両断!!」を県警の合言葉に、のぼり旗を掲出し、警ら活動や取り締まりを強化し、根絶を目指す。
コロナ禍の中迎える師走。帰省や観光で公共交通機関を使っての移動からマイカーでの移動に切り替える人も増えるかもしれない。不慣れなドライバーが多くなることも想定しながら、心に余裕をもった、思いやりのある運転を心掛けることが交通事故防止への近道。自らもしっかり実践したい。
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