熊野の地名の由来は、死と再生を司る「隠(こも)の国」とも、神武天皇が大きな熊に出会った伝説からという話を聞く。この大きな熊というのは、クマそのものではなく荒ぶる神を示すが、この地の豊かな森林の奥深くに、クマが生息していることは自然なことだといえる。
全国的にクマの被害が近年増加しており、本紙でも目撃情報などを掲載している。先日の尾鷲市内の緊急銃猟は東海地方でも初のケースとなった。自然と共生していくためにも区分けは必要で、人に危害が及ぶようなことはあってはならない。条件に則ったうえで慎重に考慮した結果であり、市民の安全を守ってくれた関係者に感謝する。
この地の森林にクマはいるものだが、やはりどん淵や馬越峠付近での目撃情報は気にかかる。矢ノ川でも銚子川でも、こんな暑さだからこそ、水遊びを楽しんでほしいものではある。
クマに酷暑、過疎化、自然も社会もどうしようないことばかりだが、子どもたちが自然の中で気兼ねなく遊べるまちでなくてはならない。
(R)
